日常健康チェック

かぜとインフルエンザ

かぜ(風邪)って、どんな病気?

正確には、かぜという病名は存在しません。主に、ウィルスによって引き起される上気道の急性炎症の総称で「かぜ症候群」と呼ばれています。
古来より「風邪は万病の元」と、いわれる位です。たかが「風邪」と軽んじることなく、まず体を休め、栄養のある食事を摂って早く寝て、体力付けることが大事です。

かぜ症候群にはいくつかの病型があります

  • 普通感冒

俗にいう「鼻かぜ」「のどかぜ」のことで、成人ではライノウィルス、小児ではRSウィルス、アデノウィルスなどが病原菌となります。潜伏期間は5~6日で、発症後2~3日で症状はピークとなります。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどの症状が出ます。

  • インフルエンザウィルスによる上気道感染症

毎冬12月~3月頃にかけて流行することが多く、インフルエンザウィルス(A,B、C型などがあります)が病原菌です。家庭や学校、職場、乗物内などでうつることがよくあります。
38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛などの激しい全身症状を伴って急激に発症します。高熱は4~5日で次第に下がり、約1週間で治癒します。とくに高齢者や乳幼児、重篤な基礎疾患のある方は肺炎や気管支炎などを続発する危険性が大きいので十分な注意が必要です。

  • 咽頭炎、気管支炎など

咽頭痛、発熱、咽頭・扁桃粘膜の発赤、扁桃の腫れなどを伴います。

予防するにはどのようなことに気を付ければいいの?

さまざまな風邪のウィルスは咳などによる飛沫感染のほか、手から手などの接触感染もあります。外出から帰ったら、まず、石鹸で手を洗い、うがいをして下さい。外出時にマスクをするのも有効です。更に、室内では適温(20℃前後)と、適度な湿度(40~50%)を保つと、鼻やのどの粘膜のウィルスに対する抵抗力が強まります。過労や睡眠不足、栄養不足などはウィルスに対する抵抗力を低下させますので、注意しましょう。

特にインフルエンザウィルス感染の予防について(インフルエンザワクチンについて)

過去に同じウィルスに感染していて充分な免疫が保たれていれば、発病はしないか、しても極めて軽くすみます。また、免疫がなくても体力が充分にある人は、普通の風邪と区別できないくらい軽くすむことが殆どですが、体力が落ちている方や高齢者の方、仕事柄どうしても休む事が出来ない方などは、インフルエンザワクチンを接種することをおすすめします。
その年の暮から春先までのウィルスの型を予想し、ワクチンが準備されます。抗体価が上がるまでには、2~3週以上が必要ですので、早めに体調に留意して、医師と相談の上、接種してください。接種に関しては最寄りの医療機関にお尋ね下さい。 2001/2002年シーズンのインフルエンザワクチンには、A型株2種類、B型株1種類が含まれています。

罹ってしまったらどうしたらいいの?

従来までは、「かぜ症候群」に対しては、対症療法しかありませんでした。現在はインフルエンザウィルスに対する特異療法として、抗ウィルス剤による治療が保険でも可能になりました。
A,B型に有効といわれますので、その年の流行タイプにより医師の診断により使用されることになります。高熱、咳などには対症療法しかありません。
「インフルエンザ以外の風邪」にも、解熱剤、鎮痛剤、鎮咳剤、抗アレルギー剤などの対症療法しかないのが現状です。合併症を引き起さないよう十分気をつけなくてはいけません。ブドウ状球菌、溶血性連鎖状球菌などにより,扁桃腺炎、気管支炎、気管支肺炎、肺炎などの細菌感染症の合併にいたると,抗生物質の出番となります。
「ただの風邪」とあなどらずに、小児やお年より、慢性の病気がある方、又、症状が強い方などは特に早めに医療機関を受診しましょう。

お薬は、薬剤師・医師の服薬指導を守って正しく服用しましょう。