日常健康チェック
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは?
アレルギー性結膜炎とは、目の結膜に付着したスギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉、ダニ・ハウスダストなどによって引き起こされるアレルギー性疾患で目のかゆみ・充血・メヤニ・流涙、目がゴロゴロなどを引き起こします。
引き起こす原因となる物質は、アレルギー性鼻炎と殆ど同様で、一年を通して起こる通年性(ダニ、ハウスダストなどによる)、ある季節にだけ起こす季節性(花粉などによる)があります。
アレルギー性鼻炎との合併率は6~7割と非常に高く、その外にも蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、気管支喘息でも高い合併率を示します。
アレルギー性鼻炎
最近は、コンタクトレンズを装着する人が増え、レンズについた汚れが原因でアレルギー性結膜炎を起こす人が増えています。
コンタクトレンズ
予防は?
花粉やダニなどによるアレルギー性疾患の予防は原因が判っているのですから、それから避ける事がもっとも大事です。
花粉情報をよく知って、花粉が多く飛びそうな日は外出を避けたり、やむなく外出する場合は、メガネ(ゴーグル)、帽子、マスクを使用しましょう。
家に帰ったら衣服の花粉、埃は出来るだけ払い落としましょう。
場合によっては、花粉が多い時期に転地療法も有効です。
どんな治療がありますか?
アレルギー性鼻炎と同じ抗アレルギー点眼液及びステロイド点眼液があります。
抗アレルギー剤は効果を発揮するまで多少時間がかかりますが安全性は高い薬剤です。
ステロイド剤は強力な消炎作用、抗アレルギーを有していますが、緑内障、角膜ヘルペスの再発、真菌感染などの重篤な副作用を起こすことがありますので慎重を要します。
点眼薬で効果不十分の場合、内服薬を併用します。
アレルギー性鼻炎と合併している場合も薬の種類は殆ど変わりませんので、別々の薬が処方されることはありません。
特に、点鼻薬、点眼薬の場合主成分は同じでも製剤の方法は異なります。
点鼻、点眼薬両方を処方された場合、使用する部位と薬の名前はゼッタイに間違えないで下さい。
- 抗アレルギー剤は、眠気を催すものがありますので医師、薬剤師にご相談下さい。
眠気を催す薬の場合は、自動車の運転、機械操作などは非常に危険です。十分注意しましょう。 - 特にアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎で耳鼻科及び眼科を受診した場合、薬が重複する場合があります。
両方から院外処方箋をもらった場合は、かかりつけ薬局では薬剤師がチェックしますが、そうでない場合(例えば院外と院内処方箋、どちらも院内処方箋)医師に薬の名前か薬を見せて確認してもらって下さい。 - 点眼薬の点眼方法
(一般的注意です。別な場合もありますので医師・薬剤師の指示を守って下さい)
- 手を石鹸でよく洗い、
- 下瞼を軽く引いて、1~2滴確実に点眼します。 このとき、点眼容器の先端がまつげや瞼に触れないよう注意しましょう。
- 点眼後は軽く瞼を閉じて約1~5分間、目をつぶって下さい。目頭を軽く押さえるのも効果的です。
- あふれた点眼薬は清潔なガーゼやティシュで軽くふき取って下さい。