日常健康チェック

酒は百薬の長 1

お酒の歴史

oden1お酒と人類との交わりはいつ頃からあったのでしょう。古代の人が穀物や果物を食料として保存しているうちに、糖分が醗酵してアルコールが出来、偶然にお酒の味を覚えたのであろうと云われています。そして、積極的にお酒を造りだすようになり、更に大量に得る方法を長い間に考え出したのでしょう。

お酒と健康:その効能

cholesterol適度の飲酒(ほろ酔い程度)は、欲求行動を抑圧している理性の働きを適度に緩めてくれるため、精神的な緊張から開放されストレスの解消や催眠、食欲増進につながります。
更に、アルコールには身体のすみずみの血管まで拡張し、血流を盛んにしてくれる働きがあり、体内に貯まった疲労の元になる老廃物を外に洗い流してくれる働きもあります。
また、「フレンチ パラドックス」ということが言われるが、これは肉が大好きなフランス人に動脈硬化が少ないのはなぜか? その理由はフランス人が大好きな赤ワイン飲みながら、食事をすることにあると言われます。赤ワインに多く含まれる、ポリフェノールという化学物質が動脈硬化の予防に効果的だからです。
高脂血症の話<ここでひとやすみ>
赤ワインは、毎日グラスで3~4杯飲んでいる人はアルツハイマー症の発症率が、飲まない人の4分の1だったと言う報告もあります。赤ワインに限らず、どんなお酒でも飲まれるよりは、上手に飲むことが大事です。深酒だけは止めとくことが肝心のようです。

☆ お酒の上手な飲み方は!☆
体の負担にならない飲み方は、アルコールの吸収を遅らせ、うまく排泄させることだとよく言われます。 これは、悪酔い防止の鉄則です。
そのためには、つとめて酒の肴を食べることです。特に強いお酒を飲むときは、脂肪分の多いものをとりましょう。
胃壁に膜を作って吸収を遅らせます。また、脂肪以外にもさっぱりしたものを沢山食べておけば、吸収はおそくなります。 炙っただけのイカの肴で深酒はもってのほかです。

お酒と健康留意点

アルコールはあらゆる臓器に、いろいろな影響を与えると言われています。長期間、過剰に飲み続けると、脳神経系、筋肉、心臓、循環器、肝臓、消化管などに慢性的な臓器の障害をもたらすと言われています。その発症、臓器、程度には個人差があるようです。ある期間、断酒すれば機能の回復も多いと言われるが、再飲酒により簡単に再発するという特徴があります。そのお酒で、障害される臓器のいくつかあげてみると、

◎ 肝臓の病気
飲んだアルコールの9割以上が肝臓で処理されます。多量に飲む人は当然肝臓に多くの負担を背負っている事になります。そして、多量のお酒を飲みつづけると肝障害を引き起します。アルコール性肝炎はその代表的なものです。 腫れて繊維化してきていた肝臓は、次第に萎縮し小さく固くなります。これが肝硬変で、ここまでくると断酒をしても元には完全には戻りません。更に進行すると、黄疸、腹水等が現れはじめ、出血傾向が現れたり、食道の静脈が破裂して大出血を起して死亡することも稀ではありません。
《治療》 完全に断酒すれば、肝硬変の人もかなりの人は5年以上の生存は可能と言われています。

◎ 心臓・循環器の病気
大量のアルコールは心臓の筋肉の収縮力を低下させ、心臓の働きに障害をもたらします。時には、大酒した夜などに、突発的に呼吸困難をひき起したり、重篤な不整脈をひき起こし、急死の原因となることもあります。自分の正常血圧を知るためには、完全に断酒し数週間後に測定するのが良いとの事です。 その他にすい臓、胃、血液、妊娠などへの悪影響を避けるため、多量、長期の飲酒はやめましょう。そして、少なくても、週1~2日の休肝日を作りましょう。

アルコール依存症について

身体的障害の背景にアルコール依存症があります。
アルコール依存症とは、 アルコールを飲んで、他の人に著しくめいわくをかける、手が震えたり、幻覚や妄想が出たり、自分自身の体を壊し、家族に迷惑をかけ、社会的人間的信頼を失ってもなおアルコールを止められない人を「アル中」と呼ぶことがあります。 今では、このようなアルコールの飲み方をする状態は病気であると考えられるようになり、「依存」という病名がつきました。

アルコール依存症の特徴

アルコール依存症の人は、何とかして適量のアルコールで済ませようとか、止めようか、考えていてもそれが出来ません。 過剰な飲酒がもたらすさまざまな有害な結果を知っているにも係らず、自らの意志で量をコントロール出来なくなってしまうこともあります。毎日飲む習慣性飲酒は、不安や苦痛から逃れるために、飲んではいけない時にも飲まずにいられなようになります。この状態を精神依存といいます。過剰な飲酒が続くと体の中のアルコール濃度が少しでも下がると禁断現象が現れることもあります。「幻聴」「幻覚」「意識混濁」「けいれん発作」などの不快な禁断現象を伴い、これを避けるために夜目覚めた時、朝出勤前、さらに会社でも飲酒するようになってしまいます。